エージェントを利用するメリットとデメリット

IT業界でフリーランスが仕事を受注する場合、大きく分けて自分で仕事を受注するパターンと、エージェント経由で受注するパターンに分けられる。ここではエージェントを活用して受注した場合の、メリットとデメリットを見ていく。
エージェントを利用する最大のメリットは、仕事選びの幅が広がる点にある。例えば自分の得意分野や、得意な言語、開発フェーズなど、複数のフィルターで仕事を抽出しやすくなる。独力で仕事を探すよりもはるかに豊富な案件数を獲得できるため、より条件の良い仕事を選びやすくなるのである。
他のメリットとしては、非公開案件や個人では契約が難しい大手企業の業務を受注できる可能性が出てくるため、より高単価な仕事ができるという点も挙げられる。付加的なメリットとしては、エージェント利用を通じて、新しい技術や知識のキャッチアップも可能であるという点にある。営業活動に使う時間も独力で受注するのに比べはるかに短時間で済むため、仕事に集中できることも大きなメリットである。

一方、デメリットを見てみると、直接案件を受注するよりも収益性が下がる点がある。これはエージェントへの手数料が発生するためである。
また、自由度が制限される点もデメリットである。エージェント経由の案件は企業などに直接出社するケースも多く、週5日常駐する案件も多い。
他のデメリットとしては、利用登録に手間暇がかかるてんも挙げられる。職務経歴書を始めとする書類の準備や面談など、一定期間を登録のために使わなければならないことになる点にも注意が必要だ。
今後、独立を考えているのであれば、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上でフリーランスへ転身するといいだろう。